校長講話「続けるということ」
6月の校長講話では「続けるということ」というこうについて話をしました。
これは誰でしょう。そうですね。アメリカ大リーグ、ユーヨークヤンキースのイチロー選手です。日本のプロで9年間やったあとアメリカ大リーグに行き、今年が14年目。日本、アメリカの両方でシーズン最多安打の記録を持っています。また、今年、野村さんがもっていた日本記録、3017試合出場を抜き、今もその記録を更新し続けています。イチロー選手はこの記録について「出ているだけでカウントされるものに僕は価値を見いだせない」とコメントしたのですが、大きなけがやスランプに陥ることなく、23年もの間プレーし続けた証となる、すごい記録だと私は思います。
シアトルマリナーズに所属していた2004年には、262本のヒットを積み重ね、84年間も破られなかったシーズン最多安打を更新しました。2009年には9年連続シーズン200安打以上の記録を108年ぶりに作り、翌2010年には今まで誰もやったことのない大記録、10年連続200本安打以上を達成しました。安打数では、昨年、日米通算4000本を突破し、ピートローズ選手がもつ世界記録、4256本に現在あと200本あまりにまで迫っています。先発出場が減ってきていて心配ですが、あと2年くらい頑張れれば、更新する可能性はあり、ピートローズ選手のもつ大記録を更新できるのはイチローしかいないとも言われています。
このイチロー選手がインタビューに応え、次のようなことを言っています。
①夢をつかむことというのは、一気にはできません。ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます。
②夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。
③小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道だと思う。
④今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの目標は近づいてこない。
どのことばも、こつこつと積み重ねること、続けることが、できないことを実現する、目標を達成する唯一の方法だと言っていると思います。
みなさんは無限の可能性をもっています。これからの生き方次第で、イチローにも負けないような野球選手になれるかもしれません。勉強で言えばノーベル賞を受賞するような科学者になれるかもしれません。イチロー選手のように大きな夢をもち、夢の実現に向かって、小さなことをこつこつと積み重ねること、続けることを大事にしていってほしいと思います。