飯田市立飯田西中学校

   技術家庭科、中学２年生での授業のことです。 生徒たちは、保育の学習で 子育て真っ最中のＳさんと子育てアドバイザーのＭさんから、「子どもが育つこと」についてのお話を聴きました。
　お話の翌日の授業では、Ｓさんと生後７ヶ月になる娘さんが一緒に登場です。
  Ｓさんは、娘さんを出産されるまでの様子や誕生の喜び、そして、息子さんの育児経験も交えながら、子育ての苦労や楽しさについて語ってくれました。お話の中で離乳食や服なども見せていただき、生徒たちは感嘆した様子で、赤ちゃんについて理解を深めることができました。
　子育てアドバイザーのＭさんからは、赤ちゃんの成長に関わる人やその役割について学び、一人の子どもが育つのに多くの方が関わっていることを学びました。
　生徒の一人は学習カードに「子どもが生まれるということはすごいことで、生まれる前も生まれてからも多くの方が関わっていることがわかりました。」と記し、自分も多くの方の関わりの中で大きくなってきたことを実感しました。

  本校では、３年生が毎朝、始業前の８：００～８：１０に「朝の学習会」を行っています（希望参加）。朝日を浴びながら、懸命に打ち込んでいる姿がありました。朝学習のねらいは「基本事項を継続的に学習することで、基礎的学力の定着を図る」と「学習習慣をつける」です。学習時間はたった１０分ですが、されど１０分です。１０分の積み重ねでどれだけ多くのことができるか、挑戦している３年生の姿があります。

　次期生徒会に向けて選挙管理委員会が発足しました。そして２学年では生徒たちが、「リーダーの条件」を考えました。最も多かったのが「みんなをまとめられる」です。次に多かったのが「周りに気を遣える。周りの人のことをみてあげられる」です。第３位が「責任感がある。責任を持って物事に取り組める」です。２年生がこのように考えたのも、５日間連続で行った職場体験学習での成果ではないかと思います。
　「リーダーの条件」で挙がった内容はリーダーだけのものではなく、みんなで努力していきたい目標でもありますね。

    生徒会最大行事である文化祭が成功裏に幕を閉じ、生徒会はいよいよ、まとめの時期に入りました。この時期に、本校は生活充実週間(１０月１９日～２３日）を行っています。
　 ２０日朝、生徒集会があり、各委員会から週間中の目標や留意事項についての発表がありました。重点目標は、生活委員会が「気を引き締めて正しい服装で生活をする」、給食委員会が「給食良いクラス８項目を意識し、西中の給食の状況を向上させる」、美化委員会が「注意されなくても正しい身支度ができるようにする。教室まで手拭いを取らない習慣をつける」です。　生徒集会の終わりの言葉の中で、副会長は「重点目標が達成できるように一人一人が意識して生活していきましょう。」と述べました。
　副会長の言うとおりですね。実行を期待します。　

　過日、学校保健委員会が開かれ、飯田市立丸山小学校栄養教諭　林静子先生による講話「今が大切！中学生の食事」がありました。その中で、参加者が実際に朝昼夕食のメニューを作る実技指導もありました。保護者の方々・本校職員ともども、創意工夫を凝らしたメニューを真剣に作成しました。中には、すごい豪傑も。皆さん、くれぐれも食べ過ぎには注意し、食事のバランスに、体調管理に心掛け、「よりよい身体」を作りましょう（ＰＨＯＴＯ下左：奨励　下右：豪傑）。

　１年生の学級では、目が不自由な方の疑似体験活動・ガイドの模擬体験の授業を行い、実際に２人１ペアで体験しました。生徒たちは体験を通して、ガイドの方法として、「肩や腕をつかんでもらう」ことが最適だと学びました。人に優しいことを学んだ授業でした。

　中学３年生、社会科･公民的分野の授業の様子です。学習問題「ハンバーガーショップの経営者として、新しく開店するとしたらどこに開店しますか」について追究しました。教科書の問題なのですが、地図と２つの資料をもとに立地条件について考察しました。先ず個人追究し、班ごとにまとめ、発表しました。
　生徒たちは２年時に職場体験学習を行ったのですが、商店にお世話になった生徒も少なからずいます。この時の経験が生きたのでしょうか。生徒たちは、例えば、次のような考えを持ち、発表しました。
　「資料によると、ハンバーガーショップの利用客は６２％が２９歳以下なので、学生寮や独身寮の近くと考えました。学生寮や独身寮に住んでいる人が利用しそうだし、近くに公園もある。公園帰りに子どもが『お母さん、買ってよ』的な状況が期待できるから。」
　「私たちの班は駅前がいいと考えました。購入価格の資料を見ると、『１組あたりの単価６６０円』と書いてあり、１人ではなく、２人以上で来店する人が多いから不特定多数の人が訪れる駅前と考えました。」
　資料をもとに立地条件について真剣に考える３年生。十数年後、「どこに出店しようか。」「どこに支店を出そうか。」などと、企業の会議室で、同僚社員とシュミレーションをしている姿が浮かんできます。

 　１０月１０・１１日に中学校体育連盟主催の下伊那中学校体育大会新人大会が行われました。結果は以下の通りです。 西中→飯田西中の略です。　 　
◇卓球 【男子】（予選）西中３－０根羽中、西中３－１鼎中、西中２－３高陵中、西中２－３下條中　（決勝）西中３－１緑ヶ丘中、西中２－３松川中、西中２－３旭ヶ丘中　団体３位。南信大会出場へ。個人で１名が５位。南信大会出場へ。【女子】西中０－３緑ヶ丘中、西中３－２豊丘中、西中０ー３旭ヶ丘中、西中０－３高森中、西中０－３鼎中　
◇男子バレーボール（予選）西中２－０高陵中、西中２－０緑ヶ丘中、西中２－０阿智中　（決勝）西中２－０旭ヶ丘中、西中２－１高陵中　優勝。南信大会出場へ。
◇女子バレーボール （予選）西中２－０下條中、西中２－０阿南一中、西中０－２高陵中、（決勝）１－２豊丘中、西中２－１竜峡中、西中２－０松川中　５位。南信大会出場へ。
◇サッカー（予選）西中１-０鼎中、西中１－０喬木中　（準決勝）西中１－５高陵中　（南信決定戦）西中０－２旭ヶ丘中　５位。　
◇野球　（予選）西中２－０飯田東中、西中２－３鼎中 　 　
◇女子バスケットボール （予選）西中１９－７０高陵中、西中４－１４０喬木中 　 　 　 　 　
◇剣道  ２人が出場し、それぞれ３回戦、２回戦で惜敗。 　 　 　 　
◇柔道　６６㎏級、７３㎏級に出場し、それぞれ２位･３位。南信大会出場へ。

   本校体育館は、ステージとは反対側の後ろの壁に、生徒会年間テーマ「優勇友結」が掲示されています。かざこし祭はこの後ろの壁の掲示から始まりました。
　 開会式で、生徒会年間テーマ「優勇友結」を出発した４つのボールはステージを目指しました（写真上左）。そして生徒会員に送られて（写真上右）、ステージ前に到着しました（写真中）。
　 生徒会は、後ろの壁に掲示されている「優勇友結」と、ステージ上での発表をつなげようとしました。なぜならば、「優勇友結」は年間テーマであり、「ステージ上の発表」はテーマの具現であり、集大成であるからです。
　　生徒会はさらに閉会式で、ボールをステージから、体育館後方に掲示されている年間テーマ「優勇友結」に戻しました（写真下）。このことから、生徒会の気概を感じました。かざこし祭が単なる「祭り」にならないよう、かざこし祭で得た感動を日常生活につなげていこうとする気概です。

　今年度の生徒会テーマ「優勇友結」の具現を目指し、大成功に終わった「かざこし祭」。学校内にはあの感動が残っています。かざこし祭における一人一人の頑張りは見えない所でもたくさんありました。泣いたり笑ったりドラマの数だけ感動や達成感が生まれたはずです。

　かざこし祭の感動や達成感をより深めようと、閉祭式において、全校でシャボン玉を飛ばしました（写真参照）。この光景はまるで「西中生の未来」に向けてシャボン玉を飛ばしているようでした。