西中発キャリア教育 農業体験宿泊学習PART1 農家さんに聞き取り調査を行う生徒たち
現在、日本では地方分権による地域づくりの一環として「構造改革特区」が設けられていますが、飯田市には「グリーンツーリズム特区」があり、農家民泊ができます。7月14・15日、本校1年生はキャリア教育の一環として、飯田市千代地区で農業体験宿泊学習を実施しました。
1学年の生徒たちは22班に分かれ、4人一組で各農家さんに、14日13:00から翌15日13:00までの一泊二日、お世話になりました(写真上は農家さんとの対面式)。
生徒たちは事前に行った「飯田市の農業」の学習で、「自給率の低下」や「高齢化問題」「長時間働いている」現状を「大変な状況」だととらえました。その上で学習問題「大変そうなのに、なぜ、ずっと続けてくることができたのだろうか」を設定しました。この学習問題を確かめようと農家さんに聞き取り調査をしました。
体験後に行った授業で生徒たちは、聞き取り調査でわかったことを班ごとまとめました。次のように、大きく4つに分かれました。
①【お客さんが喜んでくれるから。やりがいがあるから。】
*「農業は大変だけど楽しい。40年間続けてきたが、お客さんが喜んでくれると嬉しいし、今は大きな機械があるので続けることができる。」
*「『おいしい』と言ってくれるのが嬉しい。『安心して食べられるから送って欲しい』と言ってくれるから。」
*「手をかければかけるほどいいものを作ることができる。やりがいある。」
*「辞めたいと思ったことはない。無農薬で栽培している。大変だけど、楽しいから続けられる。」
②【辞めたくなることはかつてはあった。今は仕事が好きになり、たくさんできるから。】
*「辞めたくなることはかつてはあった。今は仕事が好きになり、趣味の域に達したと思う。趣味としてやっているからたくさんできる。毎日やる。若い人に手伝ってもらいたいと思い、ワーキングホリデーの方を受け入れており、助かっている。」
③【先祖代々の土地を守るため。】
*「自給自足をするために続けている。収穫の楽しみがあるから続けることができる。本業は他にあり、兼業として農業をやっているが、先祖代々の土地を手放すわけにはいかない。」
*「辞めたいについては、先祖代々の土地を守っていくために辞められない。」
*「今年は霜が降って、とうもろこしなどが駄目になってしまった。けれど、先祖代々が守っていることだから。」
④【辞めたいけど・・・ 】
*「辞めたいけど、年寄りだから辞められない。」
上記の原稿の続きがあります。その原稿は、生徒たちが農業体験や聞き取り調査でわかったことをもとに、学習問題の考察をしている場面です。原稿を明日22日(水)、載せます。(写真は夜の懇談時、農家さんへの聞き取り調査)