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飯田市立飯田西中学校

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2014 年 10 月 のアーカイブ

地域貢献活動に思う

地域貢献活動に思う

めっきり寒くなってきました。風邪などひいて体調を崩している人はいませんか?私は今週初めから膝が痛くてたまりません。今日はわりといいのですが昨日は痛みがひどく、脚を引きずってあるいていました。階段で出会ったある人が「校長先生、大丈夫ですか?」と声を掛けてIMG_1485くれました。その優しい心遣いがとてもうれしかったです。ありがとう。

さて、今月15日、キャリア教育の体験活動として、3年生が地域への貢献活動を行いました。公会堂やセントラルパークの清掃、ゴミ拾い、カーブミラー磨き、中にはお年寄りのお宅を訪問してくれた人もいます。地域の方から「一生懸命やってくれてありがたかった」というお礼の電話も来ています。また、1年生は地域の農家に行って農作業のお手伝いをしていました。今日は本校が大事にしている地域貢献の活動、地域とのつながり活動について考えてみたいと思います。あのすざましい東日本大震災から、3年と7ヶ月が過ぎました。東日本大震災の時、東北地方の中学生はどんなことをしていたかが、様々な本や雑誌などで紹介されています。大きな被害に見舞われた岩手県の陸前高田市の中学生のことを紹介したいと思います。

陸前高田市立広田中学校では、大きな地震の後、避難所になっている体育館に全校生徒が避難していました。地震から30分くらいたったとき、大きな防波堤を越えてくる大津波を発見。高台にある高校のグランドに地域の人と一緒に逃げました。四つん這いになって急斜面をよじ登ったのですが、そのとき、広田中学校の3年生は広田保育園の園児たちを抱きかかえたり、手を引いたりして小さな子どもの避難を助けたのです。津波で全壊してしまった広田中学校は、小友(オトモ)中、米崎中と統合し、現在は高田東中学校となっています。

IMG_1486第一中学校は、高台にあったので津波の被害は免れました。しかし、家を流された地域住民が続々と学校に避難して来て、多くの生徒と先生方もそのまま体育館に留まることになりました。体育館は1000人くらいの避難者でいっぱいになりました。しかし、暖をとるすべがなく、中学生が教室のカーテンを外し、数名ごとまとまって身を寄せ、外してきたカーテンに包まって寒さをしのいだのだそうです。その後続いた避難生活の中では、中学生も避難住民の方々の食事の世話やトイレ掃除、ラジオ体操の時には率先して前に出て手本を示したり、本部からの指示やリラックスするための音楽を校内放送で流したりと、自分たちができることを考えて精一杯役割を果たしたと言います。

また、海から離れた山手にある横田中学校は、震災の翌日から校庭が自衛隊の駐屯地になり、しばらくすると体育館や校庭に全国からの支援物資が続々と搬入されるようになりました。その支援物資の受け入れ、仕分け、搬出の仕事を市の職員、先生方と一緒になって横田中学校の生徒会がボランティアとして支援しました。「支援物資の仕事は重労働の一言に尽きます。大小様々な箱をトラックから運び、おおまかに仕分けして重ねます。果てしなくこの繰り返しです。4月20日に学校を再開すると決まってからは、午前中は新学期の準備、午後からはボランティアという生活を前日の19日まで送りました。当初、何のめどもなく途方に暮れることも多かったのですが、このボランティア活動のおかげで、私たちは『自分のやるべきこと』がはっきりと自覚でき、前に向かって進んでいこうという気持ちになれました」と当時を振り返り、ある生徒が語っています。

紹介したこれら3つの中学生の姿から、みなさんはどんなことを感じるでしょうか。未曾有の大災害で、やらざるを得ない状況に追い込まれIMG_1488たから、仕方なくこのような行動をしたのでしょうか。私はそれだけではないと思います。他人のために、地域のために、あるいはお年寄りや幼児のために自分のできることを率先してやりたい、役に立ちたい、という気持ちがちゃんと育っていたからではないかと思うのです。本校も教育目標として「自主、敬愛、誠実 ~やりきる自分~、~やさしい自分~、~役立つ自分~」をめざしています。この目標の実現に向けて努力している飯田西中のみなさんも、万一の時には陸前高田市の中学生のような行動ができるのではないかと思うのです。

中学生はまだ子どもですが、大人が守ってあげなければならないひ弱な存在ではなく、大人と一緒に地域を背負う存在なのです。そう考えると3年生が行った地域貢献活動は、地域の一員として地域を守る、支える、担う、つまり、地域や社会で役立つ自分になるための活動なんだと思うのです。また、そのような行動がとれるためには地域の方とつながっていることがとても大事です。そんな意味から考えると、1年生が地域の農家で行った農業体験も、単に農業を体験するということだけではなく、地域の方とつながるという意味もあるのだと思います。

万一、大災害に見舞われた時、みなさんは守られ支援される存在ではなく、お年寄りや幼児を守ったり、大人を支えたりする支援者としての行動がとれますか?

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