校長講話 ~2学期始業式~
おはようございます。
32日間という、長い夏休みでした。今年も残暑が厳しい日が続いていますが、怪我や事故もなく、生徒の皆さんも先生方も、全員元気に二学期を迎える事ができました。このことが何よりも嬉しい事です。
さて、この夏休み中、吹奏楽部は県大会に出場しました。銅賞でしたが、そこでの演奏は、これまでのどの演奏よりも素晴らしく、他の学校に決してひけをとらない立派なものでした。演奏を終えた後、全てを出し切り、「やった」という表情を見せた吹奏楽部の皆さんの姿が印象的でした。
また、この休み中には、1年生は農業体験、2年生は5日間の職場体験、そして、3年生は福祉体験がありました。私は残念ながら、仕事の都合で実習の様子を見ることはできませんでしたが、先生方から皆さんがとても頑張っていたという様子を聴く事ができて、嬉しかったです。こうした体験の積み重ねは、将来、皆さんが社会に出て、自分の力で生きていく事、それを自立といいますが、その自立に向けて役立つはずです。
その他、部活動では、新チームとして、猛暑の中、何日間も練習に取り組んだり、生徒会活動では、かざこし祭に向けた仕事で頑張った人、あるいは、学校に来て教室や職員室で学習に懸命に取り組んだ人、それぞれの立場でみんな本当によく頑張ったと思います。
そして、ただ今は、1年A君は、「姿勢を良くして、話をきちんと聴くことができるようにしたい」、2年Bさんは、「大人としての言葉遣い、大人になるための準備をしたい」、3年C君は、「かざこし祭を絶対成功させたい」のように、具体的な取り組みで、その決意を力強く述べてくれました。全校の皆さんも、きっと、この3人のように、今学期、この事を頑張るぞ、という決意を持っていることと思います。その願い、夢を実現するよう、今、ここで決意を新たにしましょう。
この2学期は、生徒会主催のかざこし祭という、大切な行事があります。8月と9月の生徒会目標は、柑子色~みんなであたたかいかざこし祭を作ろう~です。この色には、華やかさの象徴と、フェスティバルという意味が込められていますね。この色の意味合いをしっかりと心に留めて、かざこし祭を、生徒会役員を中心に全員で協力し、立派に成し遂げ、西中の全員が、更に強い絆で結ばれるようにしましょう。
さて、この大切な二学期を更に充実させるために、皆さんに次の事を大事にしてもらいたいと考えています。このことは、一学期の終業式でもお話しました。
それは、「教科学習の充実」ということです。
まず、2分前には着席し、授業がいつでも受けられるように心構えを作っておく事、そしてA君の発表にもあったように、姿勢をよくして授業に臨む。つまり、背筋を伸ばす、頬杖をつかない、先生や友だちの話す事に耳を澄ませて確実に聞き取る、こうしたことが大切です。
このことについては、一学期の様子を前回お話しましたが、着実に伸びてきていると思います。よいところは更に伸ばして下さい。こうした姿勢が、学力を高めるための基本です。
もう1つは、先ほどのことも関連していますが、指名されたら「はい」としっかり返事をする、そして、学級全体に伝わるように自分の意見を述べる、など、自分の思いや考えを聞き手にしっかり伝わるように表現する事です。このことが、今の皆さんにとっての一番の課題かと思います。挨拶が本当に立派にできるみなさんです。授業でのこうした表現も、自分で心がけてやれば必ずできるようになると思います。
今話してきた事は、当たり前の事です。その当たり前の事が当たり前のようにできるよう、毎日の授業の中で、折に触れて、自分の姿を振り返って、今お話ししましたことを、一人一人が着実に実践できる、そんな二学期にしましょう。